阪合部小学校

1.はじめに

本校は、吹き抜けの明るく開放的な図書スペースが校舎の中心にあり、 読書活動の場としてだけでなく、調べ学習の場、自主学習の場としても活用されている。

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2.活用概要

1)読書タイム

業前の10分間を読書タイムに充てている。

BGMが流れる中、子どもたちはゆったりとした気分で好きな本を読んでいる。

これは、読書の習慣を身につけるだけでなく、一日の学習活動のウオーミングアップにもなっている。

特に1年生は、6年生から本の読み聞かせをしてもらうので、温かいふれあいの場ともなっている。

また、「こんな本をよんだよ」のコーナーを設け、 子どもたちが読んだ本の紹介や感想を書いたカードを各学期ごとに掲示することで、 読書への関心も高まりつつある。

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2)図書委員会

これまで、常時活動として、書架の整理、業間、昼休みの図書の貸し出しを行ってきたが、 コンピュータの導入にあたり、委員自身がパソコンに興味を持ち、 進んで操作の手順を覚えたことから、手際よく貸し出しができるようになった。

また、読書クイズを考えたり、手作りの栞をプレゼントしたりするなど、 全校の読書量が増えるような工夫もした。

5年生の委員は、「来年も図書委員会でがんばりたい。」と意欲的だ。

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3)読み聞かせ会

毎月1回地域の方や保護者が中心となり、読み聞かせ会が行われている。

絵本の読み聞かせと、紙芝居、パネルシアター、巻紙、指人形を使ったお話などがあり、 集まった子どもたちはみんな興味を持って聞いている。

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4)おはなしの会

読み聞かせ会以外にも、五條おはなしの会の方々による活動があり、 今年は、1〜3年生が各学級に来てもらった。

3年生は、日本だけでなく世界各地の昔話を聞かせてもらうことで、 お話の世界が広がり、その後の国語の学習に生かすことができた。

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3.成果と課題

読書が学校生活の一部として定着し、本を読むことが好きな子も増えてきた。

今後は、 ネットワークを活用し子どもたちの主体的な学習活動を支えることのできるように取り組んでいきたい。

そして、本校の特徴である図書スペースを生かしながら、 子どもにとっても教師にとっても魅力的な本のある空間を創造していきたい。