野原小学校

1.はじめに(学校の概要)

本校は、自然の恵み豊かな五條市の中でも、特に桜の美しい学校である。
地域の方々が、校庭や周辺の木々の手入れを行ってくださるおかげで、毎年春には、 どの教室からも見事な桜の花を愛でることができる。
そんな自然の中で子どもたちは活発に遊び、元気いっぱいである。
ただ、読書活動に関しては個人差が大きく、これまでも課題となっていた。

野原小学校の取組と課題1

2.活用概要(活用実践、活動内容、その他)

1)学習活動の活性化
  • 週1時間を学級の図書館利用の時間として位置づけ、特に低学年はこの時間を利用して図書の貸し出し・返却を定期的に行っている。
  • 「総合的な学習の時間」では、テーマに沿った図書の検索をコンピュータで行うようになった。
2)図書委員会の活性化
  • 月曜日から金曜日の業間休み・昼休みに図書館を開放して、コンピュータを使って窓口業務を行っている。
  • 「お話タイム」という時間を設定して、 学期に1回ずつ1週間に渡って大型絵本や紙芝居を読み聞かせる活動を行った。 本の選定やお知らせのポスター作り・朝会での呼びかけを児童自ら行っている。
  • コンピュータで返却遅延者を調べ、返却を促している。
  • コンピュータで多読者を調べ、手作りの表彰状を作成している
3)環境整備
  • 図書の購入を年3回に分けて行い、話題性のある本など、子どものニーズに合わせて常に新鮮な印象を受けるように配慮している。
  • 新しい本の紹介コーナーを図書館の中心に設定、本に対する関心を高めるようにした。
野原小学校の取組と課題2

3.成果と課題
(本事業の実施によって得られた成果、今後の課題等)

1)興味・関心の高まり

コンピュータの導入により、子どもたちの学校図書館に対する興味・関心が高まった。
低学年の子どもたちは、従来のカードに本の名前を記入する等の手間が省け、気軽に本を借りられるようになった。

また、読書の設定の時間以外でも図書館に足を運ぶようになった。
3年生以上の学級では、読書の時間に図書係が率先してコンピュータの操作を行うようになった。

2)学習の深まり

高学年の子どもたちの中には、テーマ別に本を調べる等のシステムの機能を最大限にいかして、 進んで調べ学習等に役立てている子もいる。

3)今後の課題

読書の意欲を高めるために、より環境整備を行い、検索した本がすぐに見つけられるように工夫したい。
また、学校間貸借のシステムを利用して資源共有のメリットを子どもたちに広げていきたい。