大塔小中学校

1.はじめに(学校の概要)

本校は、小学校と中学校が一つの校舎を共有する、いわゆる併設校である。
五條の中心地から南に車で約50分の山間部にあり、校区は、野迫川村、十津川村に隣接する。
恵まれた大自然の中で本年度は27名(小学生16名、中学生11名)の児童生徒たちが 毎日のびのびと活動している。
音楽や英語では中学校の教師が小学生の指導をし、体育大会や文化祭などの学校行事も小・中合同で実施している。
このような中で、6歳から15歳までの児童生徒たちが、 学校、学年の枠を超えた活動や遊びを通して心豊かに成長している。
図書館ネットワークのシステムが導入され、図書室が児童生徒にとってより身近なものになりつつある。

2.活用概要

1)読書タイム

特に小学校では、8:30〜8:40までの朝の10分間と、 給食の待ち時間(約10分程度)を読書タイムとし、教室の机で各自静かに読書している。
その時間内に本の貸し出しはせず、しっかり読ませるため、担任も教室で読書している。
低学年は最初のころは、教師による読み聞かせをしていたが、 2学期後半からは、一人読みができるようになっている。
放課後等の時間には、図書館ネットワークを利用してキーワード検索などによる 本探しを試みる生徒も増えてきた。

2)友達タイム(小学校)

毎週水曜日の給食待ち時間に図書委員が交代で本の読み聞かせをしている。
児童はこの時間を楽しみにしていて、特に低学年の児童は、本のリクエストをするなど、 積極的にかかわっている。

3)委員会活動(図書委員会)

図書新聞(本の紹介・本に関するアンケート・クイズなど)の発行や本の整理整頓、 図書の貸し出し、本の読み聞かせ等を行っている。
貸し出し担当の図書委員が、バーコードリーダーを使った貸し借りの方法等を支援してきたが、 一人一人が気軽に貸し借りの作業をこなせるようになってきている。

3.成果と課題

  1. コンピュータによる図書の検索によって学校図書への関心が高まり、 いろいろな分野の本にも目を向けるようになった。
  2. 図書の管理システムの利用により、日々の窓口業務が効率化された
  3. 児童生徒の図書の検索能力を高めていく必要がある。
  4. 小学校と中学校の図書活動の連携を深めていく必要がある。
大塔小中学校の取組と課題1