研究の成果

蔵書のデータベース化と図書館の整備

学校図書館情報のデータベース化を行い、約6万5千冊の蔵書にバーコードを装備するとともに、 各学校の図書の整備基準や、学校図書館の整理方法を五條市学校図書館装備様式として、 共通化を図ることが出来た。

これによって、どの学校であっても同じ分類で本が探せるようになり、 利用の際には便利になった。 また、バーコードラベルや背ラベルの様式も統一されたので、見つけやすくなり、 児童生徒の図書の貸出冊数も格段に増加した。

学校図書館管理システムの導入と相互貸借の開始

図書館管理システムを導入し、各学校の蔵書を一元管理する事で、 各学校間の蔵書の相互貸借が簡単に行えるようになり、そのための仕組みも整備した

学校図書館ネットワーク推進協力者会議

「学校図書館ネットワーク推進協力者会議」を組織し、 各学校の図書館担当者や司書教諭が参加することで、各学校の図書館の様子が交流され、 運営方式や図書の整理・管理方法なども共通のものとなり、図書館担当者の意識が高まった。

研修の中では、将来的な学校図書館の構想も出され、蔵書の整理、貸出・返却処理、 ブックガイドの在り方、児童生徒の図書委員会活動の活性化、学校図書管理用の活性化等 さまざまな意見が出された。

また、図書の合同選書の提案や、選書会の開催を推進する意見が出されたので、 平成17年度から、合同選書会を開催した。 司書教諭間では、主に小学校の図書購入について、学校間を超えた交流が行われると共に、 実際に図書流通業者の展示会にて選書を行った。

このことは、図書流通においても重要なことと考えられるので、 この事業終了後にも、この会議や合同選書などの機会を持つ予定である。

地域人材の協力と各学校での取組の発展

地域住民やPTAの方々の各学校でのボランティア活動を整理・集約することができた。

この事業にあたって、多くの図書を寄贈頂いたり、 データベース化の作業に積極的にご協力頂くことが出来た。

また、各学校での読書活動の推進に協力して頂ける地域の人材について情報を収集することができた。

また、「お話しの会」や「読み聞かせの会」などが充実し、 各学校での児童生徒の読書発表会なども活性化してきた。