牧野小学校

1.はじめに

学校図書館が「豊かな心を育てる場」、「主体的に学習する場」として果たす役割は大きい。

本校の図書館教育のねらいを

  • 読書する楽しさを味わい、読書力の発達を促すとともに、豊かな心情を育てる。
  • 図書館の利用を高め、情報活用能力を育てる。
  • 図書館のきまりを守り、正しい姿勢で本に親しむ態度を身につけさせる。

と考え、運営を進めてきた。

牧野小学校の取組と課題1

2.活用概要

1)朝の読書タイム

本年度は、昨年度まで週2日だった朝の読書を、火曜日から金曜日まで毎日、全校一斉に、 10分間の読書タイムを設けた。
10分間の朝の読書は、児童を本に親しませ、読書習慣を身につけるとともに、 心をより豊かにすることができると考えた。
児童が読む本は、学校図書館や移動図書館やまびこ号で借りた本や、家庭から持参した本などである。

2)図書委員会の活動

常時活動では、業間15分と昼休み20分に図書の貸し出し業務、本の整理などを行っている。
また、全校に読書の楽しさを広める推進活動をした。

おすすめの本を紹介
課題図書(感想文・感想画)紹介・詩・行事や季節に関する本など特設コーナーを設ける。
読書週間中に、読んだ本の題・一言感想をカードに書き、大きな読書の木にして壁面に掲示。
読書に関するクイズを作り、掲示。
3)教科学習・課題解決学習・読書指導

各学級、週1時間の図書館利用の時間の確保をし、読書指導し、 本の読み聞かせや本の紹介などを行い、児童の読書意欲を高めた。

また、総合的な学習の時間や国語科・社会科の学習に学校図館室を活用した。

  • 1年 おもしろいい本をよもう
  • 2年 読んで分かったことを知らせ合おう
  • 3年 自分の木のひみつを教えるよ
  • 4年 水やごみの行くえを調べよう
  • 5年 伝記を読もう
  • 6年 歴史新聞・伝記から学ぶ
4)なかま放送

「友達の気持ちになって考えよう」というテーマで、 「ぐるんぱのようちえん」を、全校にテレビ放送で放送委員会が読み聞かせをした。

牧野小学校の取組と課題2

3.成果と課題

  1. 全校一斉の朝の読書タイムは、学校に静寂と集中の時間を生み、 落ち着いた気持ちで一日のスタートを切ることができた。
    また、いつも手元に本を置き、隙間の時間にも本を手にする児童の姿が見られるようになった。
    学校図書館がデータベース化されたことで、記入に要する時間が短縮され、 本の貸借がスムーズに行われるようになった。
    貸出冊数も昨年より増加した。
    また、課題解決のために、必要な本の検索がすぐでき、情報が得やすく、児童は、興味をもち、意欲的に調べ学習ができた。
  2. 今後、学校図書館が、児童が楽しく、豊かな本と出会い、知的欲求を満足させられる「読書センター」 「学習・情報センター」として、の役割を担うため、蔵書の充実、 人的な配置などさらに充実した図書館運営を計画的にしていかなければならないと考える。
牧野小学校の取組と課題3