わたしたちの活動

五條市教育委員会では、未来に伸びていく子ども達のために、 「豊かな心の育成」と「教育の質の向上」を2つの教育の柱に定め、日々の教育活動に取り組んでいます。

そして、現代のさまざまな教育の諸問題に対応し、 この目標を達成していくためには、学校図書館の果たす役割は決して小さくないととらえています。

本市では明治33年(1900年)、奈良県下では最初となる図書館を開館いたしました。
そして、明治44年(1911年)には図書館を新築し、併せて巡回文庫を設け、地域内の小学校、青年学校等の児童・生徒が本に親しみ、 学習を助ける活動を続けてまいりました。

昭和54年(1979年)には移動図書館自動車「やまびこ号」の寄贈を受け、市内の小学校を巡回し、現在までたくさんの子ども達に本と夢を届けています。

今回本市では、平成16年度から3年間にわたって、文部科学省より「学校図書館資源共有ネットワーク推進事業」の指定を受け、 教育委員会内に図書館データを管理するサーバを置き、市内の小中学校の蔵書約6万5千冊をデータベースに登録し、 貸し借りや検索を子ども達自らが行えるシステムを構築いたしました。

そして、市立図書館とも連携し、学校図書館をネットワークで結び、学校間相互の図書の流通を図りながら、全体を一つの大きな学校図書館として、 より親しみやすく使いやすくするためにさまざまな研究に取り組んでまいりました。

これからも学校図書館を、21世紀を生きる子供たちに本当に必要な力を身に付けさせ、自ら学び考えていく力を育む一助としての 「学びの情報ステーション」とし、また、心豊かな人間性を育み、みずみずしい感性を伸ばす「心の‘ほっと’ステーション」として 子ども達の心の居場所とできるように、さらに研究を進めてまいりたいと考えています。