北宇智小学校
事業実施報告書学校図書館は、読書活動や読書指導の場としての「読書センター」の役割と学習活動を支援する「学習情報センター」としての機能が重要である。
そんな中、本校では児童の読書意欲を高め、本に親しみ・読むことを楽しみ・多くの本を読んでもらいたいと考えている。
それとともに、調べ学習等の学習の拠点となることをめざして、図書館運営に取り組んでいる。
1 読書活動の充実
本校では平成17年度より朝の「十分間読書」が実施され、子ども達の『読む力を伸ばし、自分の思いや考えを広げることができる子どもをめざす』
ためにも図書館の果たす役割は大きいと考える。
そこで、読書活動への支援(朝の10分間読書や学習の基礎基本としての読む機会作り等)と豊かな心情を育むことを大切にしてきた。
それらの活動により、児童は本に親しみ「本が好き。」「本を読むと楽しい。」といい、図書館への来館者やたくさん本を読む児童も増えてきている。
また、朝のすがすがしい空気の中、静かに読書をすることで、落ち着いた一日のスタート作りや学習態度を育てることにもなっている。
2.読書活動推進のための取組
- 図書委員会の活動
- 図書委員会の活動は、毎日の本の貸し出しや返却だけでなく、「出前読み聞かせの会」 「新刊図書の紹介」「おすすめの本の紹介」「本に関するクイズ作り」 「読書週間での読み聞かせ」「夏休み・冬休み読書カレンダー作り」「多読者の表彰活動」等を実施し、読書活動がより活発に行われるよう工夫している。
「出前読み聞かせの会」では、朝の10分間読書の時間に各クラスに出向き、読み聞かせを実施した。
「楽しかった。また、来てほしい。」との声も聞かれ、読書意欲の向上に役立っている。
「おすすめの本の紹介」では、委員の児童が読んだ本の中からの紹介で、子どもの視点からのおすすめでもあり、 「おもしろそうだ。読んでみよう。」と読書の意欲付けにもなった。
「読書週間での本の読み聞かせ」は読書週間中の朝会後、時間をいただきショート集会として取り組んだ。 今年は「本の読み聞かせ『ぴょんぴょんぼたもち』」と「読書週間についての話」・「図書室の使い方について」の話を行った。 挿絵はパワーポイントに取り込み映像を写しな がら話を進めることにより、みんな静かに話に聞き入っていた。 子ども達より「読みきかせおもしろかった。」との声に、図書委員会の子ども達もとても喜び、その後の当番活動ではより積極的に仕事を進めることができた。
3.ボランティアの活動について
- @ 「五條おはなしの会」によるお話会
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1月22日に「五條おはなしの会」の方々に来ていただき、全クラスに2〜3人ずつ入っていただきお話の会を実施した。
事前にプログラムを作成し届けてくださり教室に掲示したことで、お話会への期待も高まった。
また、話の内容も学年ごとにお話のみでペープサートや指人形・パネルシアターでといろいろ工夫されており、話を聞く子ども達も真剣そのもの。
パネルでお話の絵では「とても上手。」「きれい。」と子ども達から自然に拍手がわき起こることも。
どの子も「また来てほしい。」「あんな長いお話を本も見ないでそらで言えるなんてすごい。」「もっと聞きたかった。」との声。
好評のうちにお話会を終えることができた。
- A 図書ボランティア
- 毎週水曜日9:00〜12:00まで、図書ボランティアとして、図書の整理・掲示 物の作成・掲示等に関わっていただいている。
4 図書支援員の活動について
平成18年9月より図書支援員が配置され、図書館活動の支援をしていただいた。
活動の内容としては
- 本の貸し出し返却の支援
- 本の読み聞かせ
- ストーリーテーリング
- 蔵書点検
- おすすめの本コーナーの支援
- 図書室の環境整備
- 本の修理
- 整理整頓 等
図書委員の活動のサポートをしていただいた。
「本の読み聞かせ」は、朝の10分間読書時間に各クラスで本の読み聞かせをしていただいた。
とても静かな語り口で、児童も自然に物語の中に引き込まれ、静かに聞き入っていた。
「ストーリーテーリング」は朝の20分休憩の時間に多目的ホールを会場に低学年と高学年に分け聞きたい子がくるように声をかけ実施した。
聞きに来る子がいるのだろうかと心配をしていたが、どちらも20名以上の子ども達が参加し、「楽しかった。」「七夕のことがよくわかった。」と喜んでいた。